パスピエのライブにいった

めっちゃよかった。




チケット予約の時点で20名限定で、「とれて良かったー、つか何で20名限定やねん」と思いつつ、SHIBUYA LUSHに到着。
 しかし、会場に入って納得。密航やバッテラよりはまだ隙間があるが、会場は狭く、人がぎっしりだったのだ!
 「にしても、この中の19名以下しかパスピエを見に来ていないのかもっと宣教活動に力を入れねば…」と思いながら壁際に陣取る。
 会場を見回してみると、ボーダーを着ている客が多く目立つ。その密度とこの人口密度が相まって、さながら刑務所か移送列車のようである。

 人がぎっしりなお陰でゆったり立つことができず、ましてや座ることもできないので1つ目のバンドが終わった時点で僕の足はパンパンになっていた。もう若くはないのだ。客層は若い人々が多く、アラサーと呼ばれるようになった僕はアウェイを感じていた。それとともに、自分がカルチャーの発芽の場では最早メインプレイヤーではないのだということを思い知らされるようだった。

「しかしとにかく脚が痛い、パスピエは次の次だ、僕の体はそこまで待つだろうか……」
そんなことを考えながら、使うことはできないであろうドリンクチケットを、これをあげたらあそこのかわいい子とおしゃべりできるなーでも勇気無いからいいわ。とか思いつつ眺めていると、会場の照明が落ち、突如、先ほどまで絶叫していたバンドがいたステージにピアノ曲が流れ始めた。

「うわー!しまった!パスピエだっ!」

僕は登場順を誤認していたのだ。しかし時すでに遅し。もう移動なんてできやしない。
一曲目は「トロイメライ」。
な!えー!大っ好きなやつですよ!大好きなやついきなり来ちゃったよ!僕の体を貫くグルーヴはいきなり最高潮である。たとえるなら、アフターバーナー焚きつつ、カタパルトで打ち出されるF/A-18Eだろうか。最前列のオーディエンスは飛び跳ね、手を挙げ、楽しそうだ。
開始15秒で我慢の針が振り切れ、僕のノッた。棒立ちか、小刻みに揺れる周囲を置いてけぼりにして、僕はM6.0で揺れ続けた!
「前列まじでパスピエの直前じゃねえかほんとしくじったわ、あそこいきたいわ」
そういう思いをぶつけるべく後ろにも登場順間違えたけどファンいますよ!というアピールをすべく、!ノり続けた!
2曲目「チャイナタウン(違うかも)」うわー!2曲目(3曲目?ごめん、テンション上がったから覚えてません)にしてグルーヴMAXな奴来ちゃったよ!うわー!うわー!チャイナタウーンにつーれてーってよ!うわー!うわー!アクセル踏みてー!今すぐアクセル踏みてー!
「あきの日」ABCってなんなのーーー!
「脳内戦争」開戦の合図さー!
「最終電車」くあー!これで好きな、聞きたかった曲全部でたー!ここまでー!でかかってんのちょっとまっててーッ!
「電波ジャック」ジャークジャーク電波ジャーック!

そして、夏の台風のようにパスピエは舞台を去っていきました。

上の説明では僕の脳内の叫びが垂れ流しで、全くライブアクトが伝わっていないので、あんまりライブにはいかないため格好いい比較論とか展開できないのですが、補足します。

パスピエのライブは初めてで、よく引き合いに出される相対性理論(僕は全くそうは思っていませんが)みたいな感じなのかなーと思っていましたが、いい意味で裏切られました。Vo.の大胡田さんは歌っているときはとっても楽しそうで、ミーニングフルなアクションもありつつ、引き込まれるというか、音楽を浴びていて意識が前のめりになるという感じです。底辺アマですが、写真をやる身としては、許されるなら撮りたくなりました。そしてそういう「ただならぬ感じ」は 大胡田さんからだけでなく、ステージ上のバンドメンバー全員から発散されているように感じて、それらはたとえるなら「聞こえない音」みたいなもので、まるで料理に入れるうま味調味料のように、サウンドや、場の雰囲気を押し上げているという感じでした。
でもなんか、音のバランスとか、機材なのかなー?が悪かったように感じて、もう少し歌声をクリアに聴きたかったなーと思いました。なんか、 大胡田さんも自分の声聞こえてなかったみたいに感じたし。

まーとにかく、とてもよかったです!
帰りがけ、物販でCD買って、勇気を出してサインしてもらえばよかったとの後悔に襲われ、家に帰って布団でバタバタしてしまったので、祖母に顔見せるがてら、買ったパスT着て大阪に遠征しようと思いました。

家に帰ってnauでDLしたブンシンノジュツ良かった。CDほしー。

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